2014/06/27

若者の「食」への関心は?

今全国の大学に設けられている学生専用の食堂(学食)が進化しています。雰囲気も良く、低価格でバリエーションに富んだメニューで学食が入学の決め手となった学生もいるのではないでしょうか?そこで私達は今回、“学食”をテーマにディスカッションを行いました。

まずゼミ生7名に食のどんな処に興味があるかと質問すると、半数が手ごろ食べられれば善いという答えが返ってきました。こういった答えは珍しくなく、近年若者の食への関心は薄れている傾向にあります。原因として一人暮らしを始め自炊が負担となったり、アルバイトにより生活のリズムが乱れがちになってしまうために低価格で手軽に食べられるコンビニ弁当やファーストフード、カップ麺で済ませてしまうため、自然と”食”への関心は単に空腹を満たせれば善い、という意見へ変わってしまうのだと思います。しかしそれでは、食に対する本来の楽しみや重要性も益々軽視されていくことでしょう。


そこで楽しみについては、若者の食への関心を高めるためにどうしたらよいかに視点を置き、更にディスカッションを進めました。すると、思いがけない事象に謎が隠れている事に気づきました。現代の慌ただしい雑踏の中で、食にたどり着く前にそれぞれが落ち着くと感じる環境創りが非常に重要であるということです。学食といえば友達同士でおしゃべりをしながら昼食をとるイメージがありますが、大人数で楽しめるのはもちろん、一人でも気兼ねなく食事を取れる憩いのスペースを設けることにより、今まで昼食を我慢していた学生も安らいだ雰囲気の中で学食を利用できるのではないかと考えました。

また食の重要性については、学食は安くてボリューム満点が魅力ではありますが、女子学生からはヘルシーなものやちょっとしたデザートが欲しいといった声もあり、ニーズが高いメニューやヘルシーメニュー、デザートの導入で学生の意識も変わるのではないでしょうか。それに加えバランスの取れた食事をすることで栄養もきちんと採ることが可能となります。
こうした考えを実行に移すには問題や必要となってくるものが多々あります。      しかし食とは人間の三大欲求の一つでもあり、生きる糧となるものです。もっと多くの学生に食への関心や楽しさを知ってもらえるよう、また少しでも学生生活が思い出の残るものになるよう改善できることは何か引き続き考えていきたいと思います。

(kotone)